主人との出会い
私が中学1年生の時に転校をしたことで主人と出会いました。
初めての席替えをした時に主人と隣の席になり、話していく内に私は「好きかも…」という自分の感情に気が付き、中学1年生が終わる3月に主人にメールで告白をしました。
当時はLINEのような便利なものはなくガラケーの有料メールのみ。
私が送ったメールを読んでいるのか読んでいないのかも分からない時代だったため、主人から返信が来るまで気持ちが落ち着きませんでした。
告白メールをしてから3時間程が経過した頃、やっと返信があり中学1年生の3月~主人との交際が始まりました。
同棲そしてプロポーズ
高校卒業後はお互いに進学せず就職をしました。
22歳の時、「お互い仕事にも慣れてきたし結婚前提として同棲しない?」という主人からの提案があり、一緒に住むことに。
お互いに実家暮らしということもあり仕事をしながら物件探しはもちろん家具や家電、日用品等の下見や準備で忙しい日々が続き、主人の提案から1年後の23歳の時に同棲が始まりました。
私は仕事と家事の両立の難しさに毎日イライラする日々、主人は入社5年目で責任のある仕事を沢山任せられるようになるも思い通りにできずイライラする日々、同棲というのは毎日ラブラブでハッピーという勝手なイメージがあったがそれとは真逆の生活でケンカをすることが増えていました。
お互いに自分のことしか考えられない程切羽詰まっていたため、今思うと相手に対しての優しさがほとんどない生活を送っていました。
同棲開始から1年程が経過した23歳の2月、仕事帰りに大きな花束を持った主人が帰宅。
「なにそれ!?今日付き合った記念日でもないし私誕生日じゃないよ?」と言うと、主人は「俺と結婚してください!」というすごくシンプル且つド直球なプロポーズを付き合って9年目でしてくれました。
お世辞でも素敵とは言えないこの1年の同棲生活や色々な感情が込み上げてきた私は号泣。
それを見た主人もなぜか号泣。
プロポーズをされた日は嬉し涙ではない涙、涙の夜になりました。
主人の母方の祖母の勧めで…写真館で結婚記念撮影
プロポーズをされたのは交際記念日の1ヶ月前。
主人曰く交際記念日と結婚記念日を同じにしたかったようで、交際記念日の1ヶ月前にプロポーズをし、私からOKが貰えたら交際記念日の日に籍を入れようとひそかに計画をしていたそうです。
それもあり籍を入れる前にお互いの両親に「〇月〇日に籍を入れます」という報告をしに行きました。
その時に主人の母方の祖母から「結婚式はやるの?」と聞かれ、私と主人は結婚式を挙げたいと思ったことも考えたこともなかったため「今のところ予定はないです。多分やらないかな」と答えると「それなら写真だけでも撮っておきなさい。記念としてさ」と言われ、私と主人は写真を撮ることを視野に入れることに。
そして帰宅後、写真について私と主人は話し合い、“結婚式は別にやりたくないし結婚記念写真だけでも撮っておこうか!“という結果になり、地元にある良さそうな写真館を探しました。
写真館で結婚記念日写真と母親の涙
入籍日に予約を入れ、写真館で記念日写真を…。
“今までお世話になりました“という感謝の気持ちを込めてお互いの両親を撮影する写真館に呼びました。
写真館の人には事前に説明・許可を取っていたため当日両親が座る椅子を用意してくれていました。
私と主人は学生時代、今でいう陽キャ。
結婚記念写真撮影が始まると私と主人の母親は目から大粒の涙を流していました。
その光景を見た私は「ああ、今まで迷惑かけていたんだな」「あの時は大変だったんだろうな…」という気持ちになり私まで涙が溢れそうになりました。
主人はおちゃらけながら結婚記念写真撮影に取り組んでいたためしんみりとした気持ちにはなっていなく、自分のペース。
お互いの母親のことと私の気持ちをこっそりと主人に話し、“何か恩返しを…“と2人で考えました。
良い案がなにも浮かばず写真館の人に相談。
すると、写真館の人が「今のこの状況も十分親孝行になっているとは思いますが今後も定期的に写真を撮るっていうのはどうですか?親からしたら子どもは何歳になっても子どもですし、写真に残して成長過程を見せるみたいな」という提案をしてくれました。
私と主人はこの案がすごく気に入り、入籍をした日だけではなく、結婚記念日の節目毎に写真館で写真を撮ろうとその場で決めました。
定期的に結婚記念日の写真を撮るということはお互いの両親には内緒で。
結婚記念日に毎回写真館で結婚記念写真を撮るとなると時間やお金がかかるのはもちろんネタも尽きてしまうため、5年おきに写真館で結婚記念日の写真を撮ることにしました。
そして結婚をして5年目の今年、入籍をしてから2回目の写真撮影を行い、今回も素敵な結婚記念日写真を写真館で撮ってもらいました。
撮った写真は前回と同様お互いの両親にプレゼントしました。
2回目の結婚記念写真撮影ということもあって今回は写真館にお互いの両親は呼びませんでしたが、プレゼントした結婚記念写真を見て私と主人の母親はなぜかまた大粒の涙を流していました。
写真館の人が言ってくれたように、私達からしたら大したことのないことでも母親からしたらこの何気ないプレゼントがすごく嬉しいんだなと感じました。
2人の母親の姿を見て私と主人は「これからも結婚記念日の写真は撮っていこう!」と誓いました。
結婚記念日写真撮影は思い出と近い将来の活力に…
入籍した日の記念日写真と、結婚5年目の結婚記念日写真は毎日目にするリビングに飾っています。
結婚を機に私はこれまでの仕事を辞め、在宅でできる仕事に切り替えて主人のことを支えています。
同棲していた時はお互いにイライラする日々で相手に対する思いやり・優しさ等がほとんどない正直心地の悪い生活をしていましたが、結婚を機に在宅でできる仕事に切り替えて主人を第一に考える生活になってからビックリする位生活が良い意味で変わりました。
結婚してからはケンカはほとんどなく、比較的お互い心に余裕のある生活。
それもあってか入籍した日の結婚記念日写真を見る度に「この時本当辛かったよね」「今思うと毎日イライラし過ぎだよね(笑)」「あの時代にはもう戻りたくないね(笑)」などと2人で同棲生活時代の思い出に浸っています。
今となっては当時の話は笑い話です。
入籍して5年目の結婚記念日の写真を撮ってからまだまだ日が浅いため「1枚目に比べて顔に余裕ができたよね」「今の生活や関係を維持しようね」という前向きな話ばかりしています。
お互いの実家でもこの2枚の結婚記念日は飾られていますが、どんな感情でその写真を飾り、見ているかは不明ですが私と夫はこの2枚の写真を見てこれからも仲良しな夫婦で居られるための努力はもちろん近い将来の活力になっています。
近い将来の活力というのは、私達夫婦は結婚年数と妊活年数が同じで中々子供を授かることができない現実を過ごしています。
出会って15年、交際歴9年、結婚歴5年、妊活歴5年、現在28歳の主人と私は人生の約半分を共に過ごしてきているため過去は平たんな道ばかりではありませんでしたが今となってはお互いの気持ちを考える余裕もありますし、お互いの性格も十二分に理解しているつもりです。
そのため妊活に対しての焦りが全くないというわけではないですが、“自分達のペースでこれからも過ごしていこう“という自分達らしさが近い将来への活力になっています。
主人と出会って15年だからこそ結婚記念日の節目に撮る写真は思い出にもなりますし、2人に良い影響を与えている気がします。
主人の母方の祖母の勧めで撮ることになった結婚記念日写真ですが、2回目の結婚記念日写真を撮り終えて気が付いたことは数時間で撮る1枚の写真とはいえ、この写真があるからこそ毎日生活をしていく上で過去の出来事が自然と笑い話に変わり、前向きな感情も生まれるそんな存在になっています。
2人共結婚式に興味がなかったことで撮った結婚記念写真ですが、個人的には人生1度きりの結婚式より、定期的に撮る結婚記念日写真の方が夫婦・家族を長期的に笑顔にでき、良い関係を保てる素敵なモノだと感じています。
入籍記念撮影・結婚記念日写真は福岡市フォトスタジオ
原田写真館(香椎参道通り)Since1969
結婚記念日ホームページ http://wedding-haradaphoto.com/
結婚記念日フォトギャラリー
http://wedding-haradaphoto.com/gallery/
原田写真館Since1969オフィシャルホームページ
https://www.harada1969.com
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